少ない友達付き合いの単位制高校

単位制高校は好きな科目と授業で時間割を作り留年もありません

高校は学年制と単位制の2つに大きく分けられます。学年制高校は学年毎にカリキュラムを修了していき、3年生まで繰り返していく学習方式で、大概の人はこの制度の高校に通っていると思います。単位制高校とは単位という学習時間を修了するのですが、78単位まで繰り返していく学習方式です。

単位制高校は卒業までに取得する単位、78単位という単位数は決まっていますが、学年毎で取得する単位数が決まっていない為、留年という概念がありません。高校3年間で78単位が取得できなかった場合、もう一度3年生をやり直して78単位を修了するようにしていくという事になります。それと、単位制高校はカリキュラムも決まっていません。生徒自身が好きな科目と授業を組み立てていき、生徒自身で時間割を組んでいくのです。必修科目が決まっている学校もありますが、それ以外は自分で組みます。その為、1限目から授業が無く昼からしか授業がない場合、朝はゆっくりできます。逆に朝から昼までしか授業が無い場合、昼からはゆっくりできます。単位制高校は大学と同じ学習方式が取られているのです。

ですが、単位制高校は生徒自身で時間割を組み立てる為、クラスメイトと同じ時間割で授業を受ける確率が極めて低いのです。自分の取得した授業にクラスメイトもいるとは思いますが、その他にも別のクラスの子や先輩、後輩などもいるのです。ですので、最初のうちは友達が作りづらいでしょう。単位制高校とはいえ、文化祭や体育祭などの学校行事はあります。ですが、クラス全員で行う授業が週に1度のホームルームしか無く、文化祭や体育祭などのクラスで何か1つの事を成し遂げるための準備時間や話し合いの時間などを取るのが学年制高校より難しいでしょう。

全ての事において、メリットとデメリットがつきものです。単位制高校では自分の好きな科目と授業を学ぶことによって、その先の進路の幅が広がります。一度しかない高校生活です。学校の見学会や単位制高校に通っている先輩の声などを聞いて選んで行くと良いでしょう。