日常の英会話とは異なるビジネス英語について
英語、といっても幅広い分野がありますが、ビジネスにおける英語の重要性は年々高まりを続けています。昔から海外と取引する際には英語が用いられてきましたが、ここ最近はインターネットの影響もあり、これまで以上に外国との取引が増加しているからです。とはいえ、爆発的に増加している通訳者の需要に反して、人数的に通訳者の供給が不足しています。英語で話ができると言ってもピンキリの状態で、完璧に支障なくコミュニケーションの力量がある人は、まだそう多くはありません。
両親が日本人とアメリカ人のハーフであるなら、ほぼ完璧に日本語と英語を使いこなせるに違いないと思っている人もいますが、そうとは限らないのです。なぜなら発音が完璧にできているとしても、ビジネスでは専門用語を多く使うため、その意味を理解していないと駄目なのです。さらに、理解しているという事と、通訳をするのとでは根本的に別の能力が必要だというのもあります。意味は分かるけれど、言葉などが出てこないようでは困ってしまいます。
理想であるのは先程の様に幼いころから日本語と英語に触れているという環境で、尚且つビジネス用語も理解しているという事でしょう。ここまで完璧さを求めてくると、どうしても人数的に少なくなってしまいます。ただ、そうした環境が近年整えられてきているので、これから10年とか20年という間隔で考えると、さらに増えてくると思います。現状の日本の英語通訳者の質でビジネスを行うのは、厄介だと感じるかも知れませんが、何があってもそうではありません。
完璧を追及していたら際限がありませんし、そのレベルに達していなくともビジネスを成すには十分です。まだ自身の英語力ではと躊躇するよりも、とにかく試してみる事が大事なのです。分からない言葉が出てきたら辞書を調べれば良いだけです。どんなに優秀な通訳者でも、全部の言葉を把握して知っている訳ではないのです。